Gravel road

遊び・仕事・日常を綴った不定期日記(画像は7月14日樽前山の雲海)

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GSのメンテナンス-10(組み立て) 07.03.21

IMG_20070317_1297.jpg



本日の作業に必要なツール。
やはり専用工具が多くなってきました。
IMG_20070318_1390.jpg


右側バルブの摺り合わせから。
コンパウンドとタコ棒でくるくるパンパンとリズミカルに摺り合わせを行い、こんなモンで良いかな?と作業終了。今回初めての作業になるコウミョウタンでの摺り合わせチェック。バルブとシートの密着度合いを調べる検査なので慎重に?とは言うものの、やった事がない・・・。まぁ何とかなるでしょう。それと摺り合わせと言うものの、どちらかと言えばシートに付着したカーボン除去が主な作業理由。

上が摺り合わせ前で、下が摺り合わせ(カーボン取り)後の画像
 IMG_20070317_1291.jpg
 IMG_20070317_1314.jpg


タップリとコウミョウタンをバルブに塗りつけ、バルブシートへパチンと打ってみた!シートにも溢れんばかりのコウミョウタンがスタンプされる!ん?何ですかこれは?これじゃあ密着度合いの試験になっていませんよ(笑) もう一度薄く塗りバルブを叩き込んで転写具合を見る。程よく密着しているバルブもあれば、転写具合にバラツキがありキチンと摺り合わせがなされていない所もありました。タコ棒だけでは摺り合わせに限界があるので、これはそのままにして組み立てる事にしました。
盛大にコウミョウタンを塗りつけて失敗。
IMG_20070317_1322.jpg

薄目に塗ってスタンプしたバルブシート面。まだ塗りすぎかな?
IMG_20070317_1326.jpg


今回のメンテの主題はプッシュロッド根本のゴムブッシュ交換。ここまでバラしたのだから、バルブ摺り合わせ及びバルブガイド打ち替えも済ませるべきでしょうが、次回へ持ち越しです。


============作業の折り返し地点===========


ここからは組付け作業が中心で、オイルやシール剤を多量に使う事になるためデロデロ・ドロドロ作業のオンパレードです。よってカメラを労るため画像は少な目です。
そしてようやくバラシと清掃が終了したのでここからは組み立て作業です。

○バルブの組み立て
OHV2バルブの2気筒で合計4箇所です。それもパーツが車並みに大きいのでお手軽に作業でします。しか~しここでお約束のミスが!
何と吸・排気バルブの入れ間違いです。組み上げてバルブの座り具合をマジマジと眺めると随分いびつだ。奥に引っ込んだ吸気バルブ、不自然に出っ張った排気バルブ。ステム径が一緒なのでこの様なミスも誘発されます、皆さんご用心です、って誰も間違わないか(笑)
すぐに組み直したので事なきを得る。はぁ~焦るぜ! そんでもって画像はナシよ!
キチンと分類して組立に備えるが・・・
IMG_20070317_1349.jpg

コッターにオイルを塗って取り付けやすくします。
IMG_20070317_1337.jpg

ピンセットでバルブステムにはめ込みます。
IMG_20070317_1339.jpg

バルブとスプリングが収まった状態。
IMG_20070317_1347.jpg


○お次はシリンダーの準備。
組付け部分を軽くやすったり、ブラシで磨いて密着を確実にする準備作業を進める。何事もこの様な地味で面倒くさい作業が整備のキモである。ヘッドとシリンダーの接合面はガスケットの痕が残っているので、新しいガスケットが馴染むように軽~くペーパーを当てました。
新品のOリングもシリコングリスを塗り込み交換済です。

○ピストンリングを組み込む
専用工具を使って3つのリングを組み立てました。順番があるので保管中も順番通りに重ね置きしましたが、裏表までは気にしていなかった。ここで秘密兵器の通信教育がものを言う!
リングには表裏判別の打刻があるとのこと。よ~く見るとうっすらと打刻がありました。気にしなければなかなか分からないマークです。これで一安心です♪
ピストンリングは3本で構成される。役目が違えば形状も違います。よって間違う事はありません。
IMG_20070317_1355.jpg

表裏もあるみたいです。言われなければ分からない位小さな識別マークです。”TOP”と打刻されていますが、小さく分かりづらいですね。
IMG_20070317_1354.jpg



○ピストンをシリンダーへ挿入
ここでも大切なのがピストンリング開口部の位置。3本のリング開口部を120°にずらして配置するのです。ミツヤサイダーかベンツのマークをイメージすると分かりやすいですね。
オイルをタップリ染みこませ、シリンダーに挿入します。
 IMG_20070317_1360.jpg
 IMG_20070317_1361.jpg

あると便利なピストンリングコンプレッサー。
本器具でリングを締め込みシリンダーに押し込みます。器具のお陰でピストンはツルッとシリンダー内に収まりました。そしてピストンには方向性があります、矢印(排気側)を進行方向面へ向けましょう。後にコネクティングロッドとの接続があるのでピストンの挿入は最小限にします。ピチッと収まったピストンは、密着しているのでポロリと落ちる事はまず無さそう。

○シリンダーを組み付ける
シリンダーの組付けの前に、バルブリフターを挿入します。何の造作もなくオイルをタップリ塗り込んで差し込むだけですが、なかなかすんなりと入らない。摩耗の無い新品である事も手伝い、オイルの油膜すらも挿入を困難にする位がたつきの少ない精度です。見事なピッタリ具合に感動する!
 IMG_20070317_1363.jpg
 IMG_20070317_1365.jpg

でもってシリンダーを4本のスタッドに沿ってソッと入れる。
ここでようやくコネクティングロッドとピストンを接続する。ピストンピンをじんわり押し込むが遊びが少ないので指先の力だけでは押し込めない。先っぽを少し押し込んで、ゴムハンマーで軽~くトントンして無事挿入完了!(誤解を生みそうな表現が多いですが気にしないで下さい)最後にピストンピン固定のスナップリングを填めて、目出度くピストンがエンジン本体と繋がりました。
ジワ~っとシリンダーを押し込み所定の位置に収めます。
 IMG_20070317_1368.jpg
 IMG_20070317_1371.jpg


○ヘッドを組み立てる。
要注意のガスケット。プッシュロッドトンネルは全断面貫通しているかな。よく確認してからヘッドを組みましょう。
IMG_20070317_1373.jpg


この部位は組み立て作業の内一番手間暇が掛かるところですね。ジックリ作業を進めましょう。
プッシュロッドを挿入する。これは差し込むだけでお終い。
次にロッカーアームを組み立てる。複数パーツで構成してるこの部品は少しだけ神経を使いながら作業をしましょう。念のためシャフトを抜いて削れ具合のチェックと、ニードルベアリングを目視点検します。シャフトは♯1500のペーパーで軽くやすって平滑にした。シャフトを無造作に差し込んだところ、ニードルベアリングに引っかけベアリングがバラバラになった!・・・orz
何の事はない、細い鉄ピンを油膜で接着しているだけの構造で、機械的な固定はされていないのだ。(知らなかった)
IMG_20000101_0873.jpg


排気、吸気のロッカーアームをヘッドにマウントしたら6本(4本か?)のボルトで車体と合体だ!
複数本のボルトを締める手順に合わせ、トルクレンチで締め付けます。今年1月に買ったトルクレンチの初登場。いかにもエンジンの分解整備をしています、と言う雰囲気満点で嬉しい♪
15N・M→25N・M→35N・Mの順番通り6本のボルト締めるも、最終35N・Mとはいかにも頼り気無い締め付け数値である。こんな程度で大丈夫なのかなぁ~と不安になる。もちろんメーカー指定値なので問題は無いのでしょうが。
IMG_20070317_1374.jpg

締め込み順番と、締め込みトルクを間違わない為のチェックシート。
IMG_20070317_1385.jpg


○タペット調整
この時点でおおよそのタペット調整を行う。新品が助っ人の(←面白い変換だったのでそのまま使用)の当たりや、各接合面の馴染み等が出るので暫く放置後に、最終のタペット調整を行う予定。
IMG_20070317_1382.jpg


○重要!
正しく組んだつもりでも間違いがあるのが人間の作業。ヒューマンエラーを排除するため、重要部品は正しい方向でしか組付け出来ないように設計されているものです。しかし、一般ユーザーが手を入れない箇所は整備技能者の領域で、最低限の識別情報だけです。

ロッカーアームシャフトのポンチマークがそれ。
シャフトにはポンチマークが打たれ方向性を明示しています。しかし、シャフトは上下・前後に組む事が可能で、方向を間違うとヘッドのオイルラインを塞いでしまいます。これは重要な事項で、オイル供給を絶たれるといとも簡単に焼き付きを誘発します。

ポンチマークは外向きが正しくオイルラインが通じている証。
IMG_20000101_0851.jpg

拡大するとこんな感じ。
IMG_20000101_0853.jpg


オイルラインの貫通チェックをしましょう!
方法は至って簡単、エンジンをクランキングしてオイルを循環させるだけです。バッテリー負荷を最小限にするため、プラグは外してセルモーターをキュルキュル回しましょう♪やや暫くするとオイルがたら~と垂れてきました!エンジンヘッドのオイルラインが無事開通している知らせです。これで安心してヘッドカバーを被せる事が出来ます。

テロ~っとオイルが流れています。血が通った瞬間です!
IMG_20070318_1391.jpg


そしてコイルの保護。
クランキングにより電装品は稼働しプラグに高電圧を送ります。プラグを装着しないと抵抗(負荷)を持たないコイルにダメージが及ぶのでプラグを取り付け放電させましょう!パチパチスパーク!!
IMG_20070318_1406.jpg


最終タペット調整を残しエンジンの分解整備はあらかた終了です。整備時に取っ払ったエキパイや、サイドスタンドを取り付けると元の形に戻る予定(多分)。残りはキャブを取り付け同調作業に移行する予定です。果たしてエンジンは息を吹き返すのか?
IMG_20070317_1386.jpg


コレに書かれた内容はお店からの情報と、専属メカ!?による指南によるものです。それらの教えを自身の技能蓄積と考え文章にしています。ですから聞かれても返答できない事が多いので突っ込まないで下さいね(笑) 組立完了まであと一息(もう暫く?)です。もう暫くお付き合い下さい。

テーマ:オフロードバイク関連 - ジャンル:車・バイク

  1. 2007/03/21(水) 23:57:22|
  2. R100GS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

濃いなぁ、、、

ご無沙汰です、兵庫のmicです。

濃い、とことん濃いなぁ~。
いつも酔っ払ってるので内容は読んでないに近いですが
写真を眺めるだけで内容は理解できます。
これだけで1冊の本に出来そうですね。
  1. 2007/03/22(木) 01:51:04 |
  2. URL |
  3. mic #-
  4. [ 編集]

micさん

ども、ご無沙汰です。

ホントはここまでのつもりじゃ無かったのです、成り行き上あれもこれも盛りだくさんなメンテになっております。
ひとつの作業を極めるにせよ、基本的な考えから車体に(ないしは個体に)マッチした応用手法など、奥が深くてボクに手出しできない事が数多くあります。

子供の時時計をバラして機械に触れた感覚が蘇りました。
幾つになっても機械いじりは楽しいです♪
  1. 2007/03/22(木) 12:29:34 |
  2. URL |
  3. naoto #BxYCzxlY
  4. [ 編集]

お疲れさま~
僕もいずれやらなきゃなぁと思いつつ、楽しく見させていただいています。写真を撮りながらじゃ大変でしょう?

ピストンやピストンリングにしても、方向がある部品は理由があります。それを覚えておけば組み間違いもなくなるかと思います。

しかし、水平対抗はシンプルでいじる楽しみもありますねぇ。

  1. 2007/03/22(木) 23:57:27 |
  2. URL |
  3. hamac #BaqN0eNA
  4. [ 編集]

締め付けトルクについて

確かにヘッドの最終締め付けが35って、不安に思うでしょうが、アルミ同士だったらそんなもんです。膨張率を考えると、鉄よりも緩くしないと歪みますから。

感心するのは、その部分のねじ山形状なんですよ。よ~く見るとちょっと普通のねじ山形状と違います。(判るかな?)

くさびの原理と言うか、ネジを最初に考えた人は頭良いなあと思います♪。(* ̄∀ ̄)。・:*:・
  1. 2007/03/23(金) 06:38:05 |
  2. URL |
  3. くま #-
  4. [ 編集]

考察

ヘッドボルトの軸力は燃焼圧と熱膨張で決まりますが、これの場合、通常ボルト4本のところ、6本で分担しているので当然一本に対する分担荷重は減ります。だから締め付けトルクも小さいのでしょう。6本にしている理由はボア変形対策(4本より均等に変形する)とプッシュロッド孔のシール性でしょうかね?ロッカーシャフト孔まで貫通しているので、緩み対策もあるのかも。ところで、OHVのボルトって破損対策でネジ底Rが大きいのかな?
  1. 2007/03/23(金) 12:24:42 |
  2. URL |
  3. hamac #ydgVTD36
  4. [ 編集]

hamacさん

hamacさんは新たに80basicも加わったから、整備のしごたえがありますね。

写真は手順の確認記録として残しています。組み付けるときに忘れたり間違ったりしないように。実際は手書きしてる方が多いんです。手書きは注意点などのコメントも残せるから重宝してます。

空冷水平対向エンジンの整備性に勝るバイクはなかなかありませんね。ホント楽しいバイクです♪
  1. 2007/03/23(金) 12:29:59 |
  2. URL |
  3. naoto #BxYCzxlY
  4. [ 編集]

クマさん

エンジン熱膨張による歪みと、固定用スタッドボルトの軸力変動に興味津々です。締め付けトルクは常温時の管理値ですが、走行時のエンジン温度上昇と、圧縮・爆発でスタッドボルトには規定トルクを超える引っ張り軸応力が働きますね。熱変化だけに限定して言うと、アルミと鉄の線膨張係数の違いから来るもので、鉄の約2倍の膨張率を有するアルミはスタッドボルトを引っ張る事になります。だから35N・Mで良いんだ!?って簡単に結論付けしちゃいけないネ!

35N・Mの管理値をもう少し掘り下げてみます。

もう一つ、スタッドボルトの秘密は何だろう?こちらも宿題とさせて頂きます。
  1. 2007/03/23(金) 12:41:35 |
  2. URL |
  3. naoto #BxYCzxlY
  4. [ 編集]

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