Gravel road

遊び・仕事・日常を綴った不定期日記(画像は7月14日樽前山の雲海)

楓沢(楓沢~風不死岳)

気になっていた楓沢に出掛けてきた。
苔の洞門が閉鎖されて久しいが、同様な規模の苔回廊が存在し登山者の間で人気のスポットらしい。
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下調べと並行して知り合いの山好きに聞くも楓沢は未経験との事であった。
正直言うと、経験者に帯同したかったが周囲にはいない。なので入念に準備して独自に行くことにする。思い立った休日に実行する事になったので、友人のお誘いは控えた。単独行になるため、ルートならびに危険個所の回避方法は頭に叩き込んでいた。懸念事項のルートミスとヒグマ対策は地図の持参と熊スズ、ホイッスルに歌?で対抗する事に。

ルートは国道から楓沢に入り風不死岳に向かい北尾根を下る事にした。
理由は簡単。樽前ー風不死岳間にある下り口が明確で無いため。
登りで迷っても登ればいつか正規登山道にぶつかる安心感を得る事にした。
車両は自車1台であることから楓沢の近くの駐車。よって北尾根ルートから下る事が必須事項になる。

これが後々大変な事になろうとは知る由もない・・・


続きは以下より
↓ ↓ ↓

天気予報では午後から下る予報であるが午前中に下山すれば問題ないであろう。
青空の下、支笏湖の湖畔道路を軽快に走行♪
初めての山に行く時の高揚感一杯でウキウキする!幾つになってもこの気持ちが消えないで欲しい。
楓沢の看板が掛かる紋別橋を見つけ近くに車を停めた。
一通りの登山装備を身にまといいざいかん!

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高欄脇から入ります
晴れなので気分サイコー♪
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ネットで見た砂地が広がる。
雨で削られた岩盤のなれの果てで砂浜風であるが、河床の脇は樹木が生い茂る。
比較的新しい倒木があるのは昨年の大雨の影響だろうか?

先に進むと回廊のお出ましだ!
低めの苔むした岩から徐々に両端が高くなりはじめ、雨水が削り取った事が伺える形状になってきた。
水の流れは長い年月をかけて柔らかい岩盤を削り取ったのであろう。不規則なカーブの連続で緩やかに弧を描いている。
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面白い造形に出会う。
周囲は雨に洗われ流れるが、小石を帽子代わりに守られ小さな塔が林立する。
何という現象なのかな?
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先へ進むと両肩が徐々に高くなってきた!
これが見たくて時間を費やし下調べを重ねてきたのだ。
苔の回廊を歩ける幸せをかみしめる。スバラシイ苔に感動しつつ独り占めだーって気分ににはなれない。
やはり綺麗な風景こそ仲間と共有したいものだ。
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苔のアップ画像
こんな感じで密集してます
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倒木や大きな岩を登ったりくぐったり、さながらアスレチックの様相
面白いよ(^O^)/
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回廊を歩くとところどころに垂直懸垂する場所に出てくる。
昇降器具を持たないので右に巻いたり左巻いたり高巻戦法で対応するのだ。
多分、手前に高巻用のルートあるのだろうが、毎度突き当りまで行っては引き返した。
踏み跡があるのでみんな同じような行動を取っているみたいだ。


ここだったかな?かなり大回りを強いられた。
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右は壁が立ちはだかり考えるまでも無く左に進む。そびえる壁からの落石が怖いのと、足元が悪くて上見たり下見たり忙しいルートでした。何か行き止まりっぽかったけど、その先進むとUターンするように踏み跡発見!どうやら手前にエスケープルートがあったみたいだが、自分は強引にトラーバースしながら来たようだ。
その先もイマイチ不明瞭。立ち止まってじっくり周囲を見渡す。
歩けそうな場所を探して登ってみたら踏み跡発見。そして登り切った場所にピンクテープがぶら下がっていた。
ルートファインディングが楽しいけど一人だと心細い。

そして回廊に戻ろうと右方向にルート取りするといつの間にか踏み跡が無くなる。右に向かえば間違いなく回廊があるので慎重に進み踏み跡が出てきて安堵した。ただ、降り口を過ぎてしまったのか、しばし上から回廊を眺めながら登る事になった。地面だとおぼしき場所にポッカリ口を空けている箇所もある。さながら冬でいうところので雪庇形状をなしているので注意が必要だ。
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楽しい回廊巡りも終わりを告げてここから先は正規登山を目指すことになる。
ところどころに炭化した樹木が河床に転がっていたり、雨で削られた壁面より黒い姿態をさらしている。過去の噴火で高温の火砕流が沢を流れ樹木を蒸し焼きにした痕跡だ。長い年月を経てボクの前で横たわる炭に思いをはせる。場所によっては立った状態の炭化した木もあるらしい。隣の大沢がそうらしい。いつかはこの目で確認してみたい。
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今回はピークハントでなく自然観察のため歩みが遅い。
そしてヒグマとの遭遇を避けるため大声を出し続けた事もあってのどが痛い!回廊でバッタリ遭遇したら、双方逃げ場もないため自分のポジションをクマさんにお知らせしながら歩いていました。やはりこんな時こそ大人数で歩きたかったと悔やむ自分がいました。

さて、そろそろ終盤。
正規登山道との合流です。
踏み跡を辿るも悪い癖で自分の信じる道を進むと軽い藪漕ぎと、まっさらな林の中を歩く羽目に・・・
どこから登っても間違いなく登山道に出るのでそのまま突き進んだ。
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そして待望の正規ルートに合流した時は安心しました。
迷子のイタズラ坊主が母親に見つけてもらった心境です。

晴れ間も消え失せ今にも泣きだしそうな空模様。
さっさと風不死岳に登って車をデポしている北尾根を下る事にする。
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が、遠くで雷鳴が響き徐々に近づいてくる。
頼むからこっちには来ないでくれー!と願うもゴロゴロ響き渡る雷鳴!
これ以上先へ進むのは危険と判断した。
風不死岳北尾根ルート下山は泣く泣く諦める事にした。

帰路は二つのルートがある
1.今来た道を引き返す
2.お花畑ルートから7合目ヒュッテに向かいとぼとぼ林道歩き。

どちらも嫌だが、楓沢を下る自信がないので否応にもお花畑ルートに決定。
単純計算したらおよそ12kmの道のりだ。憂鬱になる。
すると遂に本降りになり合羽を着用。お腹も減るし行動食を食べるため休憩。
折れ掛かる気持ちを奮い立たせ4km下って7合目ヒュッテに到着。
下山する車を期待したが、この時間でこの天気、二台の車両はあるけど誰も居ませんでした-笑
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気合を入れて国道目指して歩き始める。
2km位歩いた頃だろうか、下って来る車の音を確認し少しだけ期待した!
何と運よく自分の脇に留まってくれて窓が下がった!!
ドライバーから発せられたのは広東語と英語。
車内は香港から観光で来道したお父さん、お母さん、息子さん二人が乗ったレンタカー。

オーマイガッ!どちらもダメですが何とか片言の英語とボディーランゲージで今の状況を説明。
とにかく乗りなさいって事でチャッカリ乗せて頂きました♪
6km先のデポ地まで、クマの話題で盛り上がりつつ互いに自己紹介。

意思疎通が不十分なままデポ地に到着しました。
感謝の言葉とこれからの旅の安全を祈念しつつお別れとなりました。
何かに見捨てられた登山でしたが、最後には人の優しさに触れる事が出来た貴重な楓沢です。

疲れも吹き飛び、朝と同じようにウキウキとした気持ちで帰宅する事が出来ました。
そして、誰かが困っていたら手を差し伸べる勇気を持ちたいと思った。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2015/08/12(水) 23:43:07|
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