2006.02.26 Sun
オートバイにまつわる事 その2 摺本好作氏

何がきっかけでオートバイに興味を持ったのか記憶は定かではないが、多分小学校4年生(10歳前後1973年)頃に遡る。身近に誰かが乗っていたからではなく、メディア(TVや漫画)の影響を受け、好きになったのではなかろうか。バイクに関連するものが今より数多く存在し、時代は多少前後するが[仮面ライダー][キカイダー][ワイルドセブン]などが興味の対象だったような気がする。当時バイク好きの友達とバイクの絵をかいては批評しあって楽しんだ記憶がよみがえる。
学校までの通学路、バイク好きなお兄さんの家の前ではCB750F(多分)を磨いているお兄さんがいた。あの当時、空冷エンジンのお約束とも言える、エンジンフィンにアルミ製洗濯ばさみをびっしり挟んでいました。冷却効果を狙っていたのでしょう。効果の程は不明ですが多くのライダーが洗濯ばさみを挟んでいました。
これだけでは満足出来なくなりバイクを親にねだって買ってもらった。
あっ!間違った、買ってもらったのはバイク雑誌だった・・・
初めて買った雑誌は「ビッグバイク」。
もらったお小遣いを握りしめ一路本屋さんへチャリンコを飛ばした。今みたいに多くのバイク雑誌は無かったと思われる。あったとしてもそこの書店で取り扱っているとは限らない。多分ビッグバイクを好きで選んだのでは無く、それしかなかったのではなかろうか。はやる気持ちを抑え、自転車に本をくくりつけマッハで自宅に帰った。
表紙をめくると憧れのバイクが写真とイラストで満載だ!
1973年当時「ビッグバイク誌」でのイラスト&コピー

文章を読むも分からない漢字が多く、読めたところで専門用語の意味は不明だし、感覚的な表現は何を言わんとしているのか、ちんぷんかんぷん状態だ。だが、具体的な数値データが掲載されており、ホンダのナナハンが速い、カワサキのRSが最速など情報を頭に詰め込み、友人に知ったかぶりを自慢していた(笑) それ以外では写真とイラストのみを眺める事に専念しバイクのお絵かき上達に役立てた、つもり・・・
アコガレのCB750FORE、格好いい!

なかでも当時の雑誌はイラストが多く使われている。上質紙にカラー写真なら見応えがある。しかし上質紙は広告と記事上のホンの一部しかない。多くはいわゆる“ざら紙”で印刷技術が現代とは格段の差があり、ざら紙+モノクロ写真の組み合わせはとても見づらい代物であった。質の悪い写真であればイラストの方がよっぽど見やすいから好きであった。
小学校の休み時間、友達とバイクの絵を描いて楽しんでいた自分はプロのリアリティー溢れる描画に尊敬の念を抱く。決して忠実なだけのデッサンではなく、陳腐な表現だが今まさに走り出してもおかしくない雰囲気がある。
ビッグバイクにはイラストの連載ものがあった。
バイクのイラストと共に手書きでコメントが書かれた記事であった。コメントの内容は主に描いたバイクに関するインプレッションが主体である。癖のある文字だが決して見づらい事はなく、どこかほのぼのとしている。お気に入りのイラストの下にはいつも“K.surimoto”と書かれていた。

社会人となりバイク雑誌は欠かさず読んでいる(もちろん今も)
いつもの通り摺本さんのイラストを眺めては満足する。特に摺本さんの絵は“人”と“バイク”を題材に暖かくも優しいタッチで見る者を引きつける何かがあるのではなかろうか。そして氏独特の手書きコメントが何ともいい味を醸し出している。
別冊モーターサイクリストでは「摺本好作の愛車探訪絵巻」を連載し、BMW BIKESでは「僕のランドスケープ」と題したイラスト&コピーが一番最後のページを飾っています。
毎月雑誌の発刊日が楽しみです。そして30数年も継続しているパワーに敬服します。
BMW BIKES誌 2005.11月号 単一メーカー専門誌のためか掲載は80G/Sです。

別冊モーターサイクリスト誌 2006.2月号 個人所有の単車を題材にあらゆる角度から描かれています。うらやましぃ〜!!

==30数年をまたいだイラスト比較==
比較のため、たまたま似た様な角度、空冷パラツインの類似したエンジンデザインをピックアップしてみました。
1973年のエンジンデッサン。バイクはホンダSL350です。少し荒いタッチでしょうか。

2006年のエンジンデッサン。バイクはホンダCB72(1962年車)カラーでよりリアリティーのあるイラストです。

摺本好作さんはクルマやバイクの模型作家で、かつイラストレータであります。著書も60数冊出版しているらしい。所有するバイクはBMW R80G/Sを含め複数台所有しているらしい。
う〜ん素晴らしいデッサン!いつ眺めてもほれぼれする。長い年月を経ても色褪せないデッサンとコピー。願いが叶うのなら、自分と100GSをデッサンして頂く事。そして氏の80G/Sと一緒にツーリング&キャンプなどご一緒してみたい。
これからもますますのご活躍を期待しています!
30年前と比較するとより個性的となったサインの字体。

| バイク全般 | 03:47 | comments:19 | trackbacks:0 | TOP↑
































